(仮称)京都府新総合資料館
設計競技 応募案
”重層するアプローチに
持ち上げられた木舟”
本計画では
①府立大学文学部
②京都学センター
③地域の大学図書館
④総合資料館
という複合的、有機的関係を要する空間性と共に、それらから必然的に求められる極めて公共性(開放性)の高い空間の両立が重要である。
また計画地の周辺環境から鑑みると必要延床面積からなる巨大なボリュームであっても威圧感や高さを極力抑えることも必要であると考えた。
計画建物は地下1階、地上3階建とし構成される施設の外周の8割はGL-5.0mまですり鉢状に掘下げられ周辺地盤から連続的な大きな広場として機能している。
これは敷地南側や西側に隣接して設置される新大学門広場や大学教養教育共同化施設との一体的な関係性を形成するものでもある。
これにより周辺地盤と1階、地下1階それぞれがブリッジやなだらかに下る広場を介しオープンなエントランスフロアとして機能し施設全体の公共性(開放性)を十分に高めることが可能です。
また膨大な書物や文化財、資料などは2階、3階に配され防犯面や水害から高い安全性を確保し、カーテンウォールと木製ルーバーからなるダブルスキンにより外部環境からの熱や日射負荷等を軽減しています。
京都の風景に新しく浮かび上がる " 知識の木舟 " として・・・。 |